
旅行・帰省・出張で長期不在にする前、あなたの家は「留守です」と外から伝えていませんか?空き巣犯は下見の段階で留守の家を見極めて狙います。「空き家に見せない工夫」が最も効果的な防犯対策です。
空き巣犯が「留守の家」を見分ける方法
空き巣犯はターゲットを決める前に必ず下見をします。警察庁の統計でも、侵入窃盗の発生が昼間(10時〜16時)に集中していることが知られており、この時間帯に住民が不在であることを確認したうえで犯行に及ぶケースが多いとされています。
下見の際に「留守であること」を確認する手がかりとして観察されるポイントがあります。郵便物がポストに溜まっている状態は「数日間帰っていない」というサインです。洗濯物が長期間干しっぱなし・夕方になっても取り込まれないことも留守のサインとして認識されます。夜間になってもまったく明かりがつかない家・カーテンが何日も動いていない家は「不在が続いている」と判断されます。
こうした「留守のサイン」を排除し、「誰かいるかもしれない」と感じさせることが空き巣対策の基本的な考え方です。
長期不在時に必ず行う対策
① 郵便物・新聞の配達を一時停止する
郵便局のサービス「不在届」を利用することで、指定した期間の郵便物を郵便局で保管してもらえます。申請はWebまたは最寄りの郵便局窓口で無料で行えます。新聞も同様に「配達休止」の連絡をしておきましょう。ポストに何日分もの郵便物・新聞が溜まることは、空き巣犯に長期不在を知らせる最もわかりやすいサインです。
② タイマー式照明を活用する
タイマーや人感センサーと連動した照明を設置することで、夜間に自動で部屋の明かりがつくようにできます。外から見ると「誰かいる」と感じさせる効果があります。複数の部屋で時間差で点灯するように設定するとより自然に見えます。スマートプラグ(IoTコンセント)を使えばスマートフォンから遠隔でのオン・オフも可能です。
③ 信頼できる近所の方への声かけ
近隣の方に「○日から○日まで留守にします」と伝えておくことで、不審者の動きに気づいた際に通報してもらえる可能性が高まります。地域の見守りネットワークは最も原始的で最も効果的な防犯手段の1つです。長期不在の際に自宅前を通りかかってもらえるよう頼んでおくと、外からの見た目が「誰かが来た形跡のある家」に変わります。
④ SNSへの旅行投稿は帰宅後にまとめて行う
旅先の写真・帰省先での食事写真をリアルタイムでSNSに投稿することで、不特定多数の人に「今家に誰もいない」ことを知らせることになります。フォロワーの中に悪意を持った人間がいれば、その投稿が被害のきっかけになりかねません。旅行中の写真は帰宅後にまとめて投稿する習慣をつけてください。特にInstagramのストーリーやリアルタイム性の高い投稿は要注意です。
⑤ ゴミ出しを工夫する
長期不在中にゴミ収集日が来る場合、ゴミを出したまま数日間放置されることになります。可能であれば近隣の方にゴミ出しを頼む・ゴミ袋の中身を分からないようにするといった工夫が有効です。ゴミ袋から個人情報(氏名・住所・生活情報)が漏れるリスクも考慮してください。
⑥ 不在時のカーテンは自然な状態に
すべてのカーテンを閉め切ったまま長期間放置すると「留守」のサインになります。外から見て不自然でない程度にカーテンを開けておくか、タイマーで照明と連動するスマートカーテンの活用も選択肢です。昼間は薄いレースカーテンで採光しながら室内が見えにくい状態にする方が自然に見えます。
夜間の防犯——「明かりと音」が抑止力になる
夜間は人目が少なくなるため、侵入のリスクが高まります。特に深夜2時〜4時の時間帯は侵入件数が多いとされており、この時間帯の防犯対策が重要です。
センサーライトの設置
センサーライト(人感センサー付き照明)は夜間に人が近づくと自動点灯するため、不審者への威嚇と近隣への異常の知らせの両方の効果があります。「動きが感知される・明るくなる」という体験は、犯行を思いとどまらせる強い心理的プレッシャーになります。玄関・駐車場・庭の出入口・裏口に設置することをおすすめします。
就寝中の施錠確認
就寝中でも1階の窓はすべて施錠することが基本です。「窓を少し開けて寝たい」という場合は、補助錠で一定以上開かないように固定した状態で通気を確保してください。また、就寝中でも屋内に不審者が侵入した際に気づける仕組み(ドアアラーム・窓アラーム)の設置も有効です。
防犯カメラの設置と告知
防犯カメラを玄関・駐車場・裏口に設置することで、夜間でも映像が記録されます。「防犯カメラ作動中」のステッカーをカメラ周辺と玄関入口に掲示することで、下見の段階で犯行を諦めさせる効果が高まります。カメラの存在を知らせる告知は抑止効果を発揮しますが、カメラ自体の位置・死角を計算されないよう、複数台設置して死角をなくすことが理想的です。
※参考:警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」(https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/R06/r06keihouhantoukeisiryou.pdf) ※参考:ALSOK「最新の統計データから読み解く侵入窃盗の傾向と防犯対策」(https://www.alsok.co.jp/person/recommend/071/)
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